「イタリアで一番楽しいクリスマス・マーケットはどこ?」
今日は11月のある日、そろそろ12月が近づいてきました。イタリアを含めてヨーロッパ全土でいわゆる年末商戦が繰り広げられます。お財布と相談しながら家族や友人のためのクリスマス・プレゼント選びに頭を悩ませ、最後は懐具合がかなり寂しく、でも楽しく幸福感に包まれる時期ですね。そして前後してイタリアの新聞や雑誌ではこぞってお勧めのプレゼント・リストを載せ、人々は平均いくらプレゼントに払ったかを分析するのです。私事で恐縮ですが、アカデミア・イタリアーナHPのコラムやTwitterでも何回か取り上げているテーマなので、なんとなくこの時期に紙上でクリスマス・プレゼントについてチェックするのが毎年恒例の私の習慣になりつつあります。また最近の傾向としてクリスマス・マーケットが大きく盛大になっているようで、今年はどの地域のクリスマス・マーケットが一番か?ということを書いているサイトを見つけました。一部翻訳してご紹介しましょう。
『ヨーロッパ全土では12月はクリスマス・マーケットと同義語だ。ドイツ由来の伝統であるにもかかわらず、イタリアではここ数年で急速にクリスマス・マーケットが広がった。(中略)手工芸品、食品、サンタの家、クリスマス・コンサートなどが提供されるクリスマス・マーケットだが、この点でもっとも充実したマーケット開催地はトレンティーノ・アルト・アディジェ州だ。同州では各市町村、どんな小さなアルプスの村でも豊かで良質なクリスマス・マーケットが開かれる。少し考えただけでもボルツァーノ、ビピテーノ、ブレッサノーネ、ブルニコ、メラノで催されるクリスマス・マーケットは今ではクリスマス・マーケットのスタンダートと見なされている。トレント、レヴィコ、テルメ、ロヴェレートのクリスマス・マーケットも急成長しているので見逃せない。一つの州に限定することはできない、この伝統はイタリア全土に広まっているのだから。実際にイタリアの幾つかの地域の祭りはもっと古くからおこなわれている。ボローニャのFiera di Santa LuciaやミラノのFiera di Oh Bej! Oh Bej!、ナポリのプレゼピオの登場人物は今では世界中で有名だ。クリスマスの童話のようなマーケットがピエモンテ州のSanta Maria Maggiore、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のSauris、エミリア=ロマーニャ州のGrazzano Visconti、マルケ州のCandelaraが良いだろう…(中略)一方トリノ、ヴェローナ、フィレンツェ、ペルージアではマーケット開催期間中旧市街は美しく飾られる。海沿いの街でも独特の個性が育っている。リグーリア州では海岸沿いのマーケットが立ち並び、リヴィエラ・ロマニョーラでは訪れる者を虜にするような良質なマーケットが出る。南部では多くの街で簡素ながらもいきいきしたプレゼピオが見られる。中でもバジリカータ州のマテーラのサッシ(洞窟住居)のプレゼピオは本当に羨望に値する眺めだ…
〔イタリアのクリスマス・マーケット順位表〕*()内地域名
- Mercatini di Natale di Merano (Bolzano)
- Mercatini di Natale di Bolzano
- Mercatini di Natale di Torento
- Mercatini di Natale di Grazzano Visconti(Piacenza)
- Mercatini di Natale di Bressanone(Bolzano)
- Mercatini di Natale di Vipiteno(Bolzano)
- Mercatini di Natale di Verona
- Mercatini di Natale di Santa Maria Maggiore(Verbano-Cusio-Ossola)
- Mercatini di Natale di Firenze
- Mercatini di Natale di Candelara(Pesaro e Urbino) 』
(訳ここまで)
ここでトップを独占しているボルツァーノ市ですが、イタリア統計局の調べではイタリアでも最も高い給与所得を得ているところで、また人々の生活が最も豊かな地域(ローマ大学とイタリア・オッジ誌の共同調査)という事です。この時期イタリアに行く人は是非行ってみてくださいね!